定点観測についての考察
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定点観測の役割が変化してきたなと感じています。
今までの定点観測は服装の変化を見るのが主目的でしたが、最近は人種を見ることが重要だと思っています。人種とは影響力x属性を指しています。例えば、この人のこの服装は他の誰かに対して影響力があるだろうな・・・という評価をすることです。
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定点観測はいわゆるインフルエンサーマーケティングに近くなったと思っています。ある人に対して、他の人がどう反応したかを見るという点において。。。どうやって判断するのか? それは写真をタグ付けし、外見の変化を文字起こしすることから始まります。
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スナップ写真にタグ付けしたり写真からトレンドワードを文字起こしする作業は、まだまだ人間のクリエイティブがモノをいう領域かもしれません。経験の上に文脈を読んだり行間を埋めたりする必要があるからです。でも、早く自動化したいものです。
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インフルエンサー軸で商品をデザインするということは変化に対してピボットし易くなるという効果があると思います。ブランディングとバランスすることを前提に運用すれば考えられる副作用は大した問題ではないと思います。
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インフルエンサーは固定化してはいけないと考えています。環境は常に変化することを前提に全てフローで備えておく事が長く仕事を続けてゆくコツだと思うからです。ブランドのコンセプトさえも、フローにすべきだと思うこの頃です。環境の変化はあまりに大きくて早いから。
Tweet-6
分析品質を高めるにはデータ品質を高める必要があり、インフルエンサーの見分け方が最初のハードルだと思います。この部分はまだ経験がものをいう世界だと思います。ファッションビジネスの立場に立つとインフルエンサーは≒流動資産でフローだと思うからです。
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フローである物事を捉えて予測出来るようになるまでに必要な時間は3年間。デザイナーであれば1年間定点観測を継続するという方法が最短で、期間中の作業量は前者が1,500時間、後者は500時間を目安としています。内訳は定点観測(撮影 写真編集 トレンド分析 レポート制作 結果検証)10時間x50週=500時間です。
一般的に1つの仕事でエキスパートになるには1万時間が必要だと言いますから、上記のペースで20年くらい継続する必要があると思います。
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しかし現在は定点観測だけでは駄目で、キャッチした情報をデジタル化する必要があります。デジタル化するとはデータを分析の対象となるよう加工しなければならないということです。
Tweet-9
ここからは別分野の知識経験を積むことが強制されます。
簡単に言うとamazon等のアパレル部門に転職して、オンラインでMBAを学びつつ、週末はパイソンで遊ぶという人生に切り替える なんてイメージです。。。目的達成をイメージして働き方から大変換する必要があると思います。
これが以前お話ししたデザイナーの「スキルセットの強制変換」であります。
Tweet-10
要約すると、 アパレルのデザイン部門の未来は、業務改革と人事改革が同時並行で行われるようになるとイメージしています。前者は技術革新によりデジタル軸で商品が産み出されるようになり、後者はデザイナーの役割りがデジタルに使われる者と、デジタルを使いこなす者とに分かれることでしょう。社会の変化に合わせて企業の役割が変わり、組織の評価基準も変わる。我々の目的は後者(デジタルを使いこなす者となる)に有ります。
以上 Tweetまとめ